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コーヒーは体に良いが、1日3杯までにしよう

コーヒーは体に良いが、1日3杯までにしよう

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香り高いコーヒーは多くの人に愛されていますが、1日に何杯までが適量なのでしょうか?2021年欧州心臓病学会(ESC)年次総会で発表された研究によると、「1日3杯まで」のコーヒー摂取が脳卒中や致死的な心疾患のリスクを下げる可能性があると報告されています。

研究のポイント

この研究は、長期的かつ定期的なコーヒー摂取が安全であることを示しています。10~15年の追跡調査でも、毎日多くのコーヒーを飲んでも心血管疾患や全死亡率の増加とは関連しませんでした。

0.5~3杯/日を飲む人は、脳卒中・心血管疾患死亡・全死亡リスクがそれぞれ有意に低下しました。

研究データの概要

イギリスのUKバイオバンクから46万9千人のデータを分析(平均年齢56.2歳、女性55.8%)。

  • コーヒーをほとんど飲まない人(22.1%)
  • 0.5~3杯/日飲む人(58.4%)
  • 3杯超/日飲む人(19.5%)

中央値11年の追跡と、年齢・性別・体重・身長・喫煙・運動・高血圧・糖尿病・コレステロール・社会経済状況・アルコール・肉・お茶・果物・野菜の摂取量などを考慮した結果、

  • コーヒーを飲まない人と比べて、0.5~3杯/日飲む人は全死亡リスク12%減、心血管疾患死亡リスク17%減、脳卒中リスク21%減

さらに、3万650人に心臓MRI検査を実施したところ、毎日コーヒーを飲む人は心臓の構造や機能がより健康的であり、加齢による心臓の老化を抑制する効果も示唆されました。